ネットショップの集客について考えていきましょう。いわゆる大手モール型サービスに出店されている場合、知名度もあり、運営会社が販売促進を行いますので、ある程度の集客が見込めますが、ネットショップ作成サービスなどを利用して作成する場合は、ご自身で集客(SEO)を行う必要があります。
SEOとは
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化という意味です。Googleなどの検索エンジンの検索結果にネットショップが上位表示され、訪問者を増やし、購入につなげるために行う対策のことです。
日本では、GoogleやYahooなどの検索エンジンが一般的ですが、作成したネットショップがそれらの検索エンジンに早期に掲載されるためには、ご自身で検索エンジンに登録する必要があります。ネットショップを作成し、最初に行うのは『検索エンジンへの登録』です。
検索エンジンへの登録
YahooはGoogleの検索エンジンを使用していますので、Googleにネットショップの情報を登録します。
Googleへは下記ページから無料で登録できます。ネットショップのURLを入力し、リクエストを送信してください。
また、マイクロソフト社が提供する検索エンジンBingには、下記ページから無料で登録できます。
登録後、ご自分のネットショップURLで検索を行い、検索結果に表示されることを確認しましょう。
集客(SEO)の必要性
ネットショップを作成し、検索エンジンに登録すると、自然に検索順位が上がるというわけではありません。
検索エンジンの仕様については詳細が公開されていませんが、公式情報によれば、ネットショップ上に良質なコンテンツを作成されているかどうかを、数百に及ぶ要因を基に判断しているようです。
そのため、最初は、ネットショップの商品数を増やす、商品の詳しい説明を掲載する、商品の使い方などを動画で説明するなど、各種コンテンツを充実させることに注力し、SEOは後からで良いという考え方もあります。実際に、ネットショップの成功者の方にお話を伺うと、SEOは特に意識していない、と言われる場合もあります。
集客に成功し、沢山のお客さんがショップを訪問してくれたとしても、商品の説明が不足していたら購入にはつながりません。
SEOも重要ですが、魅力のある商品を用意し、購入しやすいネットショップを作ることが大切だと言うことを念頭に置きましょう。
次に、SEOの基本について見ていきましょう。
メタタグ設定とは?
メタタグとは、HTMLで使用されるタグのひとつです。ページのhead内に配置するタグで、検索エンジンにショップページの情報を伝えるために設定します。メタタグの設定は、検索エンジンの検索順位を上げるために行うのではなく、ご自分のショップの情報を検索エンジンに正確に伝えるために必要である、と考えると良いでしょう。正確に伝わった結果として、検索順位を上げる要因になり得ます。
ネットショップ作成サービスでは、メタタグの設定欄を設けてご自身で設定できる仕様になっていますので、設定箇所を確認して設定してみましょう。主なメタタグは下記をご確認ください。
メタタグタイトル<title>
ブラウザのタブなど一番上部に表示されます。ショップページの重要な情報を文頭に記載してください。タイトルですので簡潔、的確に表現する必要があります。ページごとに異なるタイトルを設定するようにしましょう。
メタタグディスクリプション<description>
ショップページの説明文を記載します。重要なキーワードをなるべく文頭に近いところに記述してください。ショップページ側には表示されませんが、検索結果にディスクリプションをそのまま表示する検索エンジンもありますので、閲覧者の興味を引く内容になるよう心がけてください。1~2文の長すぎず、短すぎない文章で記載しましょう。
メタタグキーワード<keywords>
半角カンマでつないで、ショップページと関連性の高いキーワードを記載します。こちらもショップページ側には表示されません。検索エンジンによって基準が異なりますが、Googleがメタキーワードを検索順位決定の要素に使用しないと公式に発表しており、キーワードを多く詰め込むことで、逆にスパムと判断される可能性があります。文字数が多すぎる、同じようなキーワードを羅列している、などの設定は避けた方がいいでしょう。
ブログやSNSなどの活用
ネットショップや販売する商品の情報を、ご自身のブログや、Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSサービスで紹介し、身近な友人、知人を通じて情報を拡散してもらう方法が確実です。情報を発信するとともに、ご自分のネットショップからブログなどにリンクするようにしましょう。
FacebookやTwitterでは、ネットショップに表示するプラグインやウィジェットが用意されています。ショップページに簡単に埋め込むことができますので、これらを利用されると良いでしょう。
Facebookのプラグインを貼り付けるためのタグは、下記ページから取得できます。
下記ページで詳細設定を行い、[コードを取得]をクリックしてプラグインコードを取得します。取得したコードをネットショップ側に貼り付けて表示します。
- Facebook ページプラグイン
https://developers.facebook.com/docs/plugins/page-plugin
Twitterのウィジェットを貼り付けるためのタグは、下記ページから取得できます。
Twitterにログインし、ウィジェットの[新規作成]をクリックして、デザインなどの詳細を設定し、[ウィジェットの作成]をクリックしてタグを取得します。取得したタグをネットショップ側に貼り付けて表示します。
サーチコンソール(Search Console)とは
サーチコンソール(旧:ウェブマスターツール)とは、Googleが無料で提供している、ご自身のネットショップのパフォーマンスを監視、管理できるサービスです。Googleがネットショップをどのように認識しているかを確認することができますので、SEO(検索エンジン最適化)に役立てることができます。
- Search Consoleとは
https://support.google.com/webmasters/answer/4559176
ネットショップがどのようなクエリ(ユーザーが検索時に入力する単語)で検索結果に表示されているか、トラフィック数を増やしているクエリはあるか、ページのクリック数、リンク数の多いリンク元サイト、など様々な情報を確認することができます。
例えば、クエリデータを確認することで、どんな言葉で商品を説明するのが良いか、ショップページをどのように作成していくと効果的か、など、今後のネットショップ作成の参考にすることができます。
サーチコンソールへの登録は、下記ページからGoogleアカウントでログインし、[プロパティを追加]をクリックしてネットショップのURLを追加してください。次ページで[別の方法]を選択し「HTMLタグ」にチェックを入れてタグを取得します。取得したタグをネットショップ側に設定し、[確認]をクリックして登録します。
ネットショップ側の設定箇所が分からない場合は、ネットショップ作成サービスに確認してください。
- Google Search Consoleの登録
https://www.google.com/webmasters/tools/home
リスティング広告とは
GoogleやYahooなどの検索エンジンで、検索結果の画面に表示されるクリック課金型の広告です。
ユーザーがキーワードを入れて検索した際に、キーワードに関連した広告が表示される仕組みですが、広告主(ショップオーナー様)が自由にキーワードを選択することができ、掲載費用は無料です。広告がクリックされた回数によって費用が発生し、月の予算を自分で設定できるため、初めての方でも利用しやすいシステムといえます。
リスティング広告の掲載媒体はGoogleとyahooが主となりますので、下記ページよりお申し込みください。
- グーグルアドワーズ(Google AdWords)
https://adwords.google.com/
- Yahooプロモーション広告
https://promotionalads.yahoo.co.jp/
アフィリエイト広告とは
アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)に依頼し、目標とする成果(商品購入、資料請求など)が発生した場合に、アフィリエイターに報酬を支払うシステムを、アフィリエイト(成果報酬型)広告と言います。成果が上がった分だけ費用が発生するため、費用対効果が高いと言われていますが、アフィリエイターに支払う報酬に加え、アフィリエイトサービスプロバイダーの会社に支払う費用が必要となります。新規客を獲得し、売上アップのために、アフィリエイト広告サービスを利用される方も多いです。
※アフィリエイターとは、発信するブログ等に広告を掲載し、収入を得ている人のことです。ネットショップのオーナー様が広告主となり、アフィリエイト広告サービス会社に掲載を依頼します。下記の2社が国内最大手ですのでご確認ください。
- 日本最大級のASP・バリューコマースアフィリエイト
https://www.valuecommerce.ne.jp/
- 日本最大級の広告数・サイト数のアフィリエイトサービスA8ネット
https://www.a8.net/