ネットショップで商品を販売する場合、配送業者と契約して配送を依頼するのが一般的です。
契約することで、代金引換サービスを利用できる(郵便局のゆうパック除く)、配送料金をまとめて支払える、実績により配送料金の値段交渉ができる、などのメリットがあります。
契約の際には、配送業者の最寄りの営業所に連絡し、営業担当者に、販売する商品の種類や、荷物のサイズ、月間の発送個数などを伝え、配送料金の見積もりをとりましょう。可能であれば、複数の配送業者の見積もりを比較検討すると良いですね。
配送方法の種類
配送方法は、大きく分けて、手渡しで受領印などにより受取確認を行う宅配便と、荷物をポストに投函するいわゆるメール便の2つが主となっています。ネットショップの購入者は、商品代金以外に必要となる送料を考慮して購入を検討されますし、信用できる配送業者を選択できるか、希望の配送サービスで受け取れるか、なども判断基準にされると思われます。
メール便は、ポストに投函できるサイズに制限されますが、在宅する必要がなく、購入者にとっては便利なサービスです。
一般的な宅配便と比較してみると、配達スピードに大きな違いはなく、料金も安いですが、受け取り日時を指定できない、代金引換サービスを利用できない、などのデメリットがあります。
料金 | 日時指定 | 運送保険 | クール便の指定 | 代金引換サービス | |
---|---|---|---|---|---|
宅配便(手渡し) |
高い
|
可
|
付与可
|
可
|
利用可
|
メール便(ポスト投函) |
安い
|
不可
|
付与不可
|
不可
|
利用不可
|
メール便(ポスト投函)サービス
取扱商品がポスト投函可能なサイズの場合、メール便サービスを選択肢の1つに加えられるとよいでしょう。
メール便の代表的なサービスには、ヤマト運輸のネコポス、郵便局のレターパック、佐川急便の飛脚メール便などがあります。
いずれも追跡サービスがあり配達状況を確認できます。(飛脚メール便はWeb上での確認不可、営業所問い合わせ可)
ただし、詳細な追跡はできず、紛失や破損時の補償はありませんので、高額な商品については、宅配便を利用してください。
ネコポス料金は、契約により異なりますが、上限(378円)が設定されています。
レターパックは、郵便局などで専用袋を購入し、そちらに入れて送ります。レターパックプラスは対面でお届けするサービスです。
飛脚メール便は、重量毎に料金が異なり(300g以内165円、600g以内216円、1kg以内319円)、契約(法人のみ)が必要です。
サイズ | 厚さ | 重さ | 料金(全国一律) | 配達方法 | 紛失/破損時 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ネコポス |
A4
|
2.5cm以内
|
1kg以内
|
上限378円
|
ポスト投函
|
引受限度額3,000円
|
レターパックライト |
A4
|
3cm以内
|
4kg以内
|
360円
|
ポスト投函
|
損害賠償なし
|
レターパックプラス |
A4
|
3cm超えてもOK
|
4kg以内
|
510円
|
対面お届け
|
損害賠償なし
|
飛脚メール便 |
3辺70cm以内
|
2cm以内
|
1kg以内
|
重量で異なる
|
ポスト投函
|
損害賠償なし
|
宅配便サービス
以下に、一般的な配送業者のサービス一覧ページと、主となる宅配便サービスのページをご案内いたしますので、提供されているサービス、及び利用条件を確認してみましょう。取り扱い可能なサイズ、重量、料金体系などを比較、検討してください。
サービス内容や料金体系については、社会制度の変更や労働環境の変化などをふまえて、配送業者が総合的な見直しをする場合がありますので、各配送業者のホームページで最新の情報を確認し、利用するようにしましょう。
- サービス一覧:
http://www.sagawa-exp.co.jp/service/ - 宅配サービス(飛脚宅配便):
http://www.sagawa-exp.co.jp/service/takuhai/ - 国際宅配サービス(飛脚国際宅急便):
http://www.sagawa-exp.co.jp/service/h-kokusai/
- 郵便・荷物のサービス一覧:
http://www.post.japanpost.jp/service/ - 宅配サービス(ゆうパック):
http://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/ - 国際郵便サービス一覧:
http://www.post.japanpost.jp/int/service/index.html - 国際宅配サービス(EMS国際スピード郵便):
http://www.post.japanpost.jp/int/ems/index.html
- サービスラインアップ(国内):
http://www.seino.co.jp/seino/service/domestic/ - 宅配サービス(カンガルー便):
http://www.seino.co.jp/seino/service/domestic/express/ - 国際宅配サービス(カンガルー国際宅配便):
http://www.seino.co.jp/seino/service/global/express/
国際宅配便について
海外に荷物を送る場合、国内の配送業者の海外向けサービスを利用する以外に、国際配達専門の宅配業者を利用することもできます。
世界各地に営業所を置き、配送から税関手続きまで取り扱います。料金は高額ですが、安全で確実に荷物を送ることができます。
- トップページ:
http://www.dhl.co.jp/ja.html - 初めてご利用されるお客様(アカウント登録):
http://www.dhl.co.jp/ja/express/shipping/open_account.html
信書について
信書とは、『特定の受取人に対し、差出人の位置を表示し、又は事実を通知する文書』です。(郵便法第4条第2項)
信書の定義が分かりにくく、郵便や信書便以外で信書を送った場合、送り主と配送業者の両方が罰せられることなどから、ヤマト運輸がメール便サービスを廃止した件については、記憶に新しいかと思います。
ネットショップで商品を発送する場合、納品書やお客様宛ての簡単な挨拶文など、無封の添え状、送り状は「信書」に該当しますが、荷物に添えて送ることができます。信書NGのサービス利用時も同様です。総務省のページも確認しておきましょう。
- 総務省(信書に該当する文書に関する指針Q&A集):
http://www.soumu.go.jp/yusei/111117_01.html
※貨物の送付と密接に関連し、その貨物を送付するために従として添付される無封の添え状・送り状は、信書に該当しますが、貨物に添えて送付することができます。(郵便法第4条第3項)
配送業務代行サービスについて
ショッピングカートサービス(ASPサービス)では、オプションとして、商品の保管、梱包、出荷作業、配送までを代行する、配送業務代行サービスを提供している場合があります。
また、提携している決済代行会社のオプションとして、配送業者の仲介サービスが用意されている場合もあります。いずれも配送業者と連携しているため、配送料金が通常より割安に設定されており、おすすめです。
詳細な内容は、ショッピングカートサービスに問い合わせて確認してみましょう。